幽霊船

幽霊船というものがあったとしたら、そいつは絶対海路がわかってないといけない気がする。

せっかく幽霊になったんだから、誰かに見てもらわないとだめなわけで、一方生きてる船の方は、わざわざ用のない、海路から外れた領域に行くこともないわけで。


幽霊船は海路上に陣取っていないと、いくら待っても船来ませんになってしまうのだ。



その点、幽霊電車というものがあるとして、そいつも「この無念、誰か見て!!」なものだとしたら。

幽霊電車はレール上にいることさえ守っていれば、おそらく大丈夫だ。
レール上を走っていれば駅を通過できるし、同レール上の生きてる電車をびびらせることもできよう。



ただ、これでは幽霊船、幽霊電車の対策として「海路、レールに近づかない」ができてしまうかもしれない。
あるいは新しい海路、レールが作成されてしまうかもしれない。

そのとき、彼らはその決まりきった道を捨て、宙を飛んで来るだろう。
誰かに見て欲しいからね。


しかし残念。
宙に浮かぶ船や電車を見ても、私達は彼らの無念さを汲み取ることはできない。
それを幽霊どうこうとは認識せず、どちらかというとメルヘンを感じてしまうだろうから。

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