n択

今年はじめ、シベリア少女鉄道の舞台に行ってきた。
とても面白く、かつ今回は体育座りじゃなかったので、腰も平気だった。

この舞台で気になっていることがある。
あるシーンで聴かれた、観客席からの「おー」という声についてだ。

終わっているのにネタばれも何もないと思うが、そのシーンはおおよそ次のようなものだ。

パチンコでスリーセブンが出そうになっているとき、まんなかの数字だけがまだ確定していない。

文じゃぜんぜんわからないが、まあそういったシーン。

そこでまんなかの数字が決まりそうになるところに神父が現れ、手に持っていた十字架の下部を曲げ「七」にして、みごとスリーセブンがそろう。
後半の怒濤オチの一角である。

この、「七」が現れたとき、観客席から「おー」という声が少し聞こえたのだ。


僕にはそれが気になってしょうがなかった。
僕にとってこの場合の「おー」は、予想外のときに発せられるものだと考えていたから。

というのも、このシチュエーション上、「7」を表す何かが登場することは想像に難くなく、神父役の人もかなり思わせぶりにそのシーンに登場してきたのである。

その神父は冒頭からその十字架を手にちょくちょく登場していたため、「最初から手にしていた十字架が、まさかここで七になるなんて!!」という意外性もないわけではないが、それにしても「おー」はないんじゃないだろうか。

僕としてはこのシーン、神父が登場したときに「どうにかして「7」を表すか」「不条理」の、どちらが起きるのか。
それが楽しみだった。
そして今回は「7」を表すほうになり、僕は「そっちか、うまいことやりやがって。おもろ!!」と楽しんだわけである。

ということで、それ以外が起きたときだけ僕は「おー」と口にしただろうし、もしくは「おー」たる何かを、僕が見逃してしまったかだ。




と、例えば「十字架を曲げて七にしようとしたとき、爆発する」を挙げようと思ったが、これが「不条理」なのか、長い目で見て合理的な意味を物語上持つものなのかどうか、わからなくなってしまった。

「神父が舞台中央にたち、そのまま幕」というのも考えたが、何気にメタ展開とでも言うべきこの方向性に似た事を、既に劇中やっちゃってくれているので、これもどうか。

今まで何回かこの劇団?の舞台を見ているが、毎回格ゲーのn択のごとき展開を用意してくれる。
観客に予断を許さない人たちなのだった。



そして今回、僕なんだか気持ち悪いやつ。

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