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ちょっとそこまで。11

海産物が苦手な人は、案外多い。
そんな人たちにとって、海沿いの宿に泊まるということは何か。

それはサザエ、アワビの肝そのものである。

「苦手だが夕食として出されるだろうサザエ、アワビの肝との格闘」とかではない。
「サザエ、アワビの肝そのもの」だ。


楽しい旅行が全て「サザエ、アワビの肝そのもの」になってしまう。
旅行のことを楽しく友人に話しているときも、頭の中は「サザエ、アワビの肝そのもの」になってしまう。
来年の年賀状の写真も「サザエ、アワビの肝そのもの」になってしまう。



覚悟はしていたが、宿の料理はひどく豪勢。

とても喜ばしいことではあるのだ。
温泉の湯で炊いたというごはんもおいしい。


しかしミニ鍋と、その台の中に鎮座する固形燃料の鮮やかなピンク色を見たとき、ああアワビが丸ごと出るのだと思った。
ほどなくして並べられた他の器にサザエのつぼ焼きを認めたとき、ああサザエの肝をちぎれないようにくるくるしなければならないのかと思った。
坂を転げ落ちるチーズよりも速く転げ落ちている自分に気づいたとき、ああ今回ばかりは「チーズ追い祭り」じゃなくて「俺追い祭り」にはならないかと思った。

もちろん、せっかくのおいしい料理なので、すべていただく所存。
だが。

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