ちょっとそこまで。16

不思議なもので、「この時間に起きるぞ」と考えてから寝ると、その30分前くらいに目覚めることができる。

便利だが、単に眠りが浅いだけのような気もして、差し引きゼロ。
結果、日常を過ごしている。

朝食の少し前に目覚めて、さっさと浴衣から普段着に着替える。


昨日、宿に到着した僕を見て、仲居さんがあわてて持ってきてくれたMサイズの浴衣。

どうも僕の名前は、ガタイが大きい人のような印象を与えるのか。
部屋に用意されていた浴衣はLサイズだった。




浴衣というのは、大きさもさることながら慣れていないと、朝たいへんなことになってしまうことは有名である。
確かに、たいへんなことになっていた。

たいへんなままで食堂へ向かっては、食堂がたいへんなことになってしまうため、普段着に着替えるのだ。



食堂では既に幾人かの宿泊客が食事を取っていた。
年配の方が多い。

普段、僕は朝食を食べず、そのときはコーヒーを飲むくらい。

あまり健康的ではないと思われるため、その習慣を脱却したいが、どうにも胃が食べ物を受け付けない。
前日たらふく食っただとか全く食べなかったかに関わらず、少しでも物を食べたら吐いてしまいそうにすらなるのだ。

しかしせっかくの朝食を食べない訳にはいかない。
仲居さんが炊飯器前でじっと僕が茶碗を持っていくのを待っている。

待ち伏せている。
お前まだ来ないのかと待ち伏せしている。

なんとなく、今彼女のもとへ行ったらFF的にはバックアタック判定になりそうだ。


もちろん彼女の元へは後ずさりしながら行ったわけでもなく、普通にごはんをもらい。
そしておいしいなりにも苦手な朝食を、どうにか進めていく中で、伊勢エビの入ったみそ汁の強敵っぷりを目の当たりにしたのである。




おいしいが強敵という、デレツンなみそ汁をやり終え、今日の予定を再考する。
8時半、天草方面へ。

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