幾何学絶景

散歩をしていると、ある公園に気になるものがあった。

それは一般的に「ジャングルジム」と呼ばれる、パイプが立方体に組まれた幾何学な遊具。
登ったり降りたりする。

僕はこれが昔から嫌いだった。
というのも、あれはとにかく、内部に入ると頭をパイプにぶつけるのだ。

なんとなく自分のせいのような気もするが、とにかく嫌いだった。

そんなジャングルジムに、地上から頂上付近へ丸太がかかっていた。
そこを伝えば直接頂上に行ける構図だ。

僕はいままで、ジャングルジムの楽しさは登ることだと思っていた。
例えばすべり台は、登ったあとに楽しみが待っている。

しかしジャングルジムは、登ったあとに明確な楽しみはないように思う。
付近にのぼり棒のようなものがあれば、それをつーっと降りて楽しいかもしれないが、普通ジャングルジムはそんな付属品はない。
孤高だ。

だから登ること、どのパイプを足場にして、あるいは手にして登っていくかが楽しい点だと思っていたのである。

しかし今見たジャングルジムでは、その登りがショートカット可能なのである。

僕は子供たちがどのような使い方をするのか見ようと思った。

丸太を登って頂上に行くのか。
あるいはジャングルジムから登って、丸太で降りるのか。

一番いいのは「丸太で登って丸太で降りる」で、これはもうジャングルジムからの絶景を楽しむ子供であるとしか考えられず、手近な絶景をたしなむ彼に喝采でも贈りたい気分にもなりそうだ。

しかし子供たちは、また違ったジャングルジムの可能性を示してくれた。
近寄らないのである。

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