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母のパラドクス その2

昨日からつづき。

【あらすじ】
「ばいも(貝母)というものが何であるかを知らなかったが、調べてみたら花の事だった」
なんか不満。

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不満である。
それは「バイモ」という、なんとも未確認なものに対する期待が、普遍的な「花」だったということの不満というよりは。
知らないままで、その期待を抱き続けていればよかったという後悔に近い。

貝母は花。
そして花言葉は「謙虚な心」だという。

先ほどの不満も手伝って、このことを知っていれば、調べなかったのにと思う。
何事も簡単に調べられるからこそ、知らない事が財産であることもあるのだ。


しかし、このことを突き詰めると、難しい問題が出てくる。

「花ということは知らないが、花言葉は知りたい」

貝母が花ということは知りたくないが、その花言葉「謙虚な心」を知り、知識欲の横暴を阻止したいわけだ。
どうすればいいのだろう。


おそらく確実に必要と思われるのは「誠実な協力者」だ。
彼は僕が貝母のことを知りたがっている事、そして僕の性格を熟知していなくてはならない。

そして「貝母」をサーチエンジンにかけようとするときに、こう言うのだ。

「なんか分かんないけど、謙虚な気持ちって大切だよね」

さすが「誠実な協力者」。
こいつどうしたんだ、の所業。

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