支度の色気

僕が思うに、人間というのは他人の「支度」に色気を感じずにはいられない生き物であるように思う。

例えば恋人と出かける時、相手がてきぱきと髪を整えたり服の乱れを直したりする。
時間のかかることにいらだちながらも、みるみるまとまっていく変化に心動かされるのだ。

他意はなく、象徴的なイメージなので気を悪くしないでほしいのだが、例えば「義眼を入れる仕草」。

あれは確か球状ではなかったと記憶するが、何かのエッセイでそのやりとりを呼んだ時、妙にそれが気になった。
最近のある漫画でもそんな内容のものがあり、やはりそれは色気を感じさせるのだった。

これも一種の「支度の色気」ではないだろうか。


ただ注意したいのは、注目される「支度」があまりにローカルだと困ってしまう可能性がある点。


「朝でかけるとき、かならず羽の先を濡らす彼氏」


必要なのだろう。
羽の先を濡らして玄関を出るのだ。

確かに、羽の先を濡らしていくイメージは、それほど悪くない気もする。
しかしこの場合、どうしても色気よりもまず「羽生えてる!!」が来てしまう。

そこから「まあ生えていることもあるかな」。
「出かける前には羽を濡らす必要があるんだね」。
「あっ、今日も濡らしてるね」
「あれっ、今日は濡らしていかなくていいの?」

この辺でやっと色気。
3ヶ月くらいかかる。


飽きたので終わり。

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