夜を見ておけ。

せっかく流星群というイベントがあるにも関わらず、近頃はそんなニュースを見かけてもさほど心躍らなくなってしまった。

興味がないわけではないのだが、まあ時間もないし。
明日もあるし。
そして前にそんなことがあったとき、想像していたよりも流星少なかったし。

と邪魔な慣例、経験のいくつかが、そこらに寝転がらせる事を遮る。


特に「そこらに寝転がる事」自体が、市民権を得ていない。

それを実行すると、その7割は酔っぱらってしまった事による愚行。
1割はのぞき。
1割は発作。
最後の1割なのだ。
「あ、流星群を眺めているのか」と納得してもらえるのは。


確かに、交通事故のニュースでは「道に寝ていた人を轢いてしまった」みたいな内容のものがある。

あれはなんとも言えない気持ちになるもの。
泥酔を理由に、道路などで寝転がってはいけないのである。


しかし、道路でなくても。
例えば家の屋根やアパートの屋上などではというと、これはのぞきと間違われやすい。

奇妙な事に、星を見る事とのぞきというものの行為は、それほどかけ離れたものではない。
のぞきだと通報されてしまうと、そうではないことの証明は難しそう。

「星を見ていたんです」
「でも、星を見ていたという事は、例えばオリオンの裸体を見ていたということでもあるんじゃないのかね」

俺は何を言っているんだろう。


ともかくどこかで寝転がるというのは、時間的にも社会的にもなかなかしづらい世の中である。
だから、なんとか流星群を理由にそれをすること自体は、相当気分がいいはずだ。

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