出迎え

深夜に帰ってくると、ねこがすごい勢いで玄関まで出迎えてくれる。

うれしい反面、一目僕の顔を見るとなんだか落ち着き、Uターンしていく。
あれは一体なんなんだ。

思いつくのが「知らない人来た!!」説で、うちのねこどもはほぼ全員人見知りが激しい。

来客があると、僕らも知らないような隙間や影、異次元へ身を隠す。
どうも彼らなりの「ここは安全だ」という場所があるらしいのである。

であるからして、夜中に誰かが入ってくるとなると一大事である。
斥候が来ても不思議ではない。

そう考えると、身内であると認識して去っていく彼彼女を見て「身内と認識してくれたな」と喜ばしい一方、せっかくだから出迎えてくれよと文句もいいたくなる。

しかし、出迎えてくれるのは彼らではなく、彼らがいつぞやか催した廊下の嘔吐物だけである。


妙にカリカリ臭う廊下を慎重に通過し、居間にたどり着くと、いくらかのねこがひっくり返っている。

それを見るといつも思う。
俺は深夜に、どこに来てしまったのだろう。

■ Comment

非公開コメント

リンク
最近のコメント
カテゴリー
月別アーカイブ