坊主の道

やはり、坊主が今何を一番恐れているかと言えば「屏風に絵を描く事」ではないだろうか。

ご存知の通り、「坊主が屏風に上手に絵を書く」早口言葉は認知度が非常に高い。

どのくらい認知度が高いかと言うとほら、お前も「ご存知」だったろう、げへへ。
いくらお前が「坊主が屏風に云々を知っている」ことを隠そうとしても、俺の前では無意味なのだ。


さて、なぜ坊主が屏風に絵を描く事に恐怖を感じるのかとなると、それは「もう絵、上手でもそうでなくても残念」な感じになってしまうからではないだろうか。


例えばこの「恐怖」について分かりやすいものとしては「あれ、坊主が屏風に絵を描いているのに、そんなに上手じゃない」と思われてしまう事が挙げられる。

あれ、あの早口言葉どおりじゃない。
もちろん早口言葉どおりでなくてよいのはかまわないのだが、何となく残念な気持ちになる。
残念感を感じさせてしまう事に、主に「そんなに上手じゃない絵」を書いた坊主は恐怖を感じるのである。

では、上手な絵を書く坊主であればどうかというと、また違う恐怖が生じる。
すなわち「あー坊主が上手に屏風に絵を描いてるよ」「やっぱりね」というやつ。

あーやっぱり上手に書いたかー。
そうだよねー。

もちろん早口言葉どおりでかまわないのだが、意外性のなさに残念な気持ちになる。
残念感を感じさせてしまう事に、「上手な絵」を書いた坊主は恐怖を感じるのである。

このように、今のところ、坊主が屏風に絵を描く事に救いはない。
そして、例えば屏風ではなくキャンバスに絵を描いたらどうなるか。

「えー屏風じゃないの?早口言葉と違くない?」
「えー西洋画なの?坊主と違くない?」


坊主の道は険しい。

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