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メス

やはり手術開始時の一声は「メス」であってほしい。
こないだやっていた医療系ドラマを見ていて、心底そう思った。

その端的な指示は「これから手術をやるぞ」という意気込みを感じる。

もちろん、本当の現場では開始時に「メス」を使わない手術だってあるだろう。
もう、素人には分からない謎の器具を使う事もあるだろう。
また、そもそもドラマの「メス」のシーン自体が実はあまり見られない、ドラマの演出なのかもしれない。

それでも「メス」と言うことは、もう我々の手術シーンから切り離せないものであることは間違いない。


さて、そのとき思ったのが「えっ、これが手術開始の第一声?」と思われてしまうものはないか、ということである。

例えば、昨日行った居酒屋の話をいきなりしだすとどうだ。

「これからXXX手術を行います。」

「で昨日さあ、居酒屋で出された刺身の醤油が薄くてさあ、塩っ気が足らないの」

「普通ある?塩っ気の足らない醤油」

局所麻酔でこの会話が聞こえた、クランケの心中はどうだろう。


・緊張しすぎず、リラックスして手術が行えている。
・ちょっとフランク過ぎやしないか、手術中に。


考えが、この2点を行ったり来たりすることだろう。


しかし僕がこの醤油のくだりはまだ救いがあると思う。
何の話だが分かるから。
僕はこっちの方が嫌だ。

「塩っ気が足らない」

手術開始直後に、ぽつりと医師が言うのである。

まだ開腹もしていないのに、何の話だ。
俺の血の話なのか、あるいは何かの隠語で、すごい事になっているのか。
もう心配で仕方ないのだが、いかんせん手術中なのでどうすることもできない。
生きた心地がしない。


でも、僕が一番嫌な手術開始時の一声は「汗」だ。

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