ぬりかべについて

この間ふと思い出したことに「ぬりかべは1つ目の時がある」というのがあった。

ぬりかべはゲゲゲの鬼太郎に出てくる妖怪で、コンクリートのかべに華奢な手足が付いている、ほぼかべ。
手には大工さんがぬりぬりする時に使うペラペラアイロンみたいなものを持っていることがあり、そして大概、眠たげな目が2つ、ついている。

ところが、以前見た妖怪大辞典的な、あるいは漫画では、ぬりかべの目は中央に1つなのだった。
それはあまり見たことのないぬりかべだった。


ぬりかべは1つ目と2つ目、二種類存在するのだろうか。
それとも、1つ目の方はキュビズムによる画法を用いれば2つ目になる、言い換えれば角度的に1つ目に見えてしまった結果なのだろうか。
ぬりかべほどのシンプルさでは、角度どうこうでそうなるとも思えないが、それよりも「1つ目のぬりかべ」は気持ち悪い。

そもそも妖怪なのだが、どちらかというとぬりかべは優しいカテゴリに入る気がする。
しかし1つ目だとやはり怖い感じが出る。

また、1つ目のぬりかべは、人間主観的には「2つ目の方よりも属性が多い」と言える。
めがねと三つ編みコンボの委員長に、さらに博多弁が加わるように、ぬりかべでさらに1つ目。


ここで僕が心配になったのは、1つ目のぬりかべは、妖怪としてどう呼ばれるべきか、ということである。

もちろん普通に考えれば「1つ目ぬりかべ」なのだろうが、どちらの属性が強いのだろうか。


「いやーこないだ夜の道歩いていたら、1つ目の妖怪が出たんだよ。しかもそいつ、かべに手足が付いたような感じでさー」

「いやーこないだ夜の道歩いていたら、かべみたいな妖怪が出たんだよ。しかもそいつ、1つ目だったんだ」


よかった。
どちらかというの後者の方が一般的な気がして、先にかべの容姿に触れる。
すなわち、1つ目とはいえぬりかべはかべ属性の方が強い。

心配だった、1つ目のぬりかべが「1つ目」という名前になることが。
そんなことを聞いたら「いや1つ目も特徴的だけと、まずかべだろ」と文句が出てしまいそうだったから。
あくまで、1つ目はサブ属性だった。



しかし一方で気をつけねばならないのは、こう言った人もいるのではないかという点だ。

「いやーこないだ夜の道歩いていたら、アイロン持った妖怪が出たんだよ。」

かべ容姿も1つ目も超えるアイロン属性。
アイロニストって最近聞かないですよね。

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